正しい歯並びとかみ合わせ
矯正治療が目標とするもの。
単純に「美しい」「きれい」という目安だけでは、人によってバラバラな基準で矯正治療をすることになってしまいます。実際にはきれいなだけでなく、きちんと噛めること、さらに、将来にわたってムシ歯や歯周病のリスクの少ない状態にしていかなければいけません。
歯科治療として「きちんとしていて美しい歯並び・かみ合わせ」には、いくつかの目安や基準があります。
右の写真は「天然の」正常咬合の方の写真ですが、みんなが自然にこのような歯並びになる訳ではありません。
一方、骨格のバランスや歯の大きさや形などには「個人差」があります。そのため、全ての患者様に「平均値」そのものがあてはまるとは限らない、という事情もあります。
だからこそ、「それぞれの患者様に最適な歯並び、かみ合わせ」となるように矯正治療をおこなっていくのが私たち矯正専門医と考えています。
正しい歯並びやかみ合わせの目安
患者様により諸条件は異なりますが、一般的な目安としていくつかのポイントがあります。
- ・上下のかみ合わせが前後左右に大きくずれていないこと
- ・前後左右に顎を動かすのに、邪魔になる歯がないこと
- ・上あごの歯ならびは、適度に下の歯の外側にかぶさっていること
- ・でこぼこや歯の捻れ、すき間などがないこと
- ・上下の奥歯はそれぞれ「山」と「谷」とでかみ合っていること... など。
詳しくは不正咬合の一覧のページもご参照ください。
歯並びかみ合わせと「顔」の関連
歯ならびの影響は、歯や噛みあわせの問題だけではありません。
例えば、歯は「あごの骨」という土台の上に生えています。一方前歯などは「唇の裏側の支え」の役割もしています。
鼻とあごの先端を結んだラインを「エステティックライン(E-line)」といいます。上唇と下唇の先端とE-lineはほぼ一致か、日本人など黄色人種の骨格では上下の唇が多少前方なのが標準的といわれています。一般的に、横顔が端正な方は、E-lineと口もとの位置関係が良好です。
これらの顔のバランスには、あごの骨格と同時に、歯並び、とくに前歯のかみ合わせなども影響しています。顔の骨格のバランス自体は整っていても、前歯の噛みあわせが乱れていると、横顔全体のバランスも崩れてしまう場合があります。逆に、矯正治療などにより前歯の関係を整えることにより、顔全体のバランスが良くなることも多々あります。
矯正治療は、歯ならびと顔のバランスの両方を考慮して治療をすすめていきます。
詳しくは、かみ合わせと顔のバランスに関するページもご覧ください。

