矯正用のミニインプラントの利用
一般的な歯の動かし方
歯に適切な力をかけると、ゆっくりと歯は動きます。これを利用して矯正治療を行うのですが、通常は「歯対歯」の関係で力を発生させるため、反作用が生じ、動かしたくない歯が動いてしまうケースもでてきます。
矯正用ミニインプラントを利用すると...
矯正用のミニインプラント(TAD)は、直径1.8mm程度の小さな医療用の「ネジ」です。(一般的に歯科補綴で使用する欠損歯を補うためいわゆるインプラントとは異なります)
この「ネジ」を、矯正で必要な期間だけ歯ぐきに植立し、ここから歯を引っ張ることで、効率のよい歯の動きが可能になります。
矯正用ミニインプラントを歯列矯正と適切に併用すると、治療の短期化や、困難な歯の移動などが効率よく行えます。(右上の写真では、ミニインプラントからワイヤーを引っ張ってまえば全体を下げています)
矯正用ミニインプラントの痛みやリスクは?
インプラント処置時は当然局所麻酔をしますので、痛みはほとんどありません。処置当日の夜は、やや違和感が残りますが、2~3日後には解消します。
小さな医療用のネジを「一時的に」利用するものなので、骨に対する固定はそれほど強くありません。そのためインプラントをうった部位の骨が柔らかいと脱離する場合もでてきます。脱離してしまった場合には、治療上の必要性に応じてもう一度場所を変えてインプラントする必要があります。
当院の使用する矯正用ミニインプラントの場合、一般的な脱離率は25%程度といわれており、当院の治療においても20%弱の脱離、打ち直しがあります。

